たちきられた愛と夢と時間を鎮める歌があるのなら 「祈り」という名の こびんに詰めて このたましいの岸辺から
あなたのもとへ流しましょう
とつぜん写真になってしまったひとにとどけたい手紙は宛先をなくして 封印されたまま宙にまう 残された心の空洞を ひらひら ひらひら 時のせせらぎは悲しみのうえを流れ いつしか手紙を「蝶」にかえた 悲しみより深い愛のさなぎから ふわりと蝶は舞いあがり 残されたいのちを 照らしはじめる なりやまぬ羽音がそっと ささやいた 悲しいレクイエムはいらない 生きて 生きて 生きて