鎮魂歌 - Requiem -

Poem & picture by Akemi Murata



たちきられた愛と夢と時間を

鎮める歌があるのなら

「祈り」という名の

こびんに詰めて



このたましいの岸辺から

あなたのもとへ流しましょう



とつぜん写真になってしまったひとに

とどけたい手紙は宛先をなくして

封印されたまま宙にまう

残された心の空洞を

ひらひら

ひらひら


時のせせらぎは悲しみのうえを流れ

いつしか手紙を「」にかえた


悲しみより深い愛のさなぎから

ふわりと蝶は舞いあがり

残されたいのちを

照らしはじめる


なりやまぬ羽音がそっと

ささやいた


悲しいレクイエムはいらない

生きて 生きて 生きて








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